今、世界で地球温暖化が進み、世界各国で温暖化を止めるべく対策がなされている最中で、日本もCO2を2020年までに25%削減することを世界に表明したばかりです。
地球温暖化の影響で、世界各地に深刻な問題が起こってきています。地球でいったい何が起こっているのでしょうか?これから何が起こるのでしょうか?
世界各国がまだ、動き始めたばかりです。
地球温暖化により、シベリアの永久凍土層が溶け出し冷凍マンモスが発見されました。
冷凍マンモスが発見されたことにより、新しい仮説や歴史の背景が見え、保存状態の良い冷凍マンモスからDNAを採取することに成功しました。クローン技術により太古から現代に甦ったマンモスを見ることができる日も、そう遠くないかもしれません。
クローン技術により、絶滅動物を人工的に復活させる、という生老病死を司る自然法則の枠組みを、人が自らの手でコントロールできる時代に入りました。凍結マンモスなど絶滅動物の復活が期待できますが、SF映画のようなこの研究は、動物の絶滅を食い止め、人に応用できる未来が近い将来くるのかもしれません。
ですが、まだまだ世界中で倫理的な議論を重ねて行く必要があると思われてます。
冷凍マンモスが発見されたシベリアでは、地球温暖化での、環境問題とワシントン条約で取引が禁止されている象牙の代わりに、マンモスの牙が高値で取引されるという社会的な問題が起こっています。
このシベリアの大地でトナカイの遊牧生活を送りながら、伝統を頑なに守ってきたチュクチ族という少数民族がいます。地球温暖化の影響で、海岸や河岸の浸食が進み、凍土から凍結保存されたマンモスなどが見つかる例が増加したことで、遊牧生活をしてきたチュクチ族の人々の中にも、簡単に大金を手に入れられるため、マンモスの牙を探す仕事に転職してしまった人々が多くいます。保存状態が良く、学術的に貴重なものは共和国政府に引き渡すことになっているのですが、収集業者は「報酬が少なすぎるため、黙って放っておく住民もいるらしい」と明かしている。そのまま放置し保存状態が悪化すれば、引き渡す必要がなくなり「高値で転売できる」からだという。皮肉な事に、永久凍土の融解はシベリアに思わぬ宝をもたらし、温暖化の影響でその土地の人々の生活をも変えてしまいました。そんな彼らは、厳しい遊牧生活にはもう戻ることができないと言います。
貴重な歴史的資料が失われつつあり。第二次マンモス絶滅の危機と言われています。
皮肉なことに、温暖化によりシベリアでは、光と陰を及ぼしてしまいました。
永久凍土の融解によって今後さらなる問題が勃発すると警告してるロシア科学アカデミーのセルゲイ・ジーモフ博士、一つは1980年、根絶宣言されている天然痘が復活する可能性があるということ。そしてもう一つが、大量に吹き出し始めたメタンガスです。メタンガスは地球温暖化に影響あるガスで、二酸化炭素の20倍以上もの威力を持っています。これがシベリアの永久凍土から一斉に吹き出してしまったら、地球の平均気温は一気に上昇するでしょう。変わりゆくシベリアの問題は、シベリアだけの問題ではなく、いまの世界に生きる私たちも深く関係しています。
マンモスからのメッセージバトン受け取った私たちが、これから何をすべきなのか?
今まで人類の排出する二酸化炭素による温暖化を負のフィードバックで押さえてきた地球は、急激な変化に対応できず一気に氷河期に突入する可能性も考えられています。
一万年後に、再び高度な文明を取り戻した人類が発見するのは、今度はマンモスでは無く、古代人の冷凍死体かもしれません。
未来にむかって、私たちは今何をすべきなのか?
真剣にまずは、小さいことからでも始める時がきているのではないでしょうか?
【参考】
素敵な宇宙船地球号
NIKKI NET
Wikipedia
text by J