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  • Posted on
    2008.11.01
  • posted by kenshin.

「世界中の人々が安心して生水を飲めるようにすること...」

日本人が1日に使用する生活用水(お風呂・洗濯・トイレ等)は、平均で約320リットルと言われています。そのうち2.5リットルを、私たちは体内に摂取しています。この2.5リットルの水がなければ、人間は早くて3日、長くて12日以上は生存できないといわれています。

世界に目をやれば、世界人口の実に20%にあたる12億人の人々は、安全な飲料水を得ることができずにいます。また30億人の人々が下水などの基本的な衛生設備の整わない状況下での生活を余儀なくされています。
世界では、水が原因で年間500万~1000万もの人々が命を落としています。また子どもに限ってみれば、水が原因とされる病気で8秒に1人ずつの割り合いで、その小さな命が失われているのです。
水をめぐるこうした深刻な状態は、これからさらに悪化していくとみられています。現在深刻な水不足に悩まされている国は、31カ国ということになっていますが、2025年には48カ国、2050年には66カ国に増加すると予想されています。
そうなれば、水をめぐって国家や民族間の紛争も起こりえます。実際に、チグリス・ユーフラテス川の上流に、トルコがダムを建設していますが、下流に位置するシリアに対して、反トルコ勢力を支援する場合にはダムを使って水の流入量を減らすと警告し、関係が険悪化しています。同様の争いはナイル川でも発生しています。「水をめぐる紛争」はすでに世界各地で起こっているのです。

水資源の豊かな日本で暮らす私たちは、蛇口さえひねればいくらでも水が出てくる生活に慣れきっています。平均寿命も世界一です。その感覚からすれば、水不足に悩む彼らの思いを想像するのは難しいかもしれません。
ところがこの水問題は、私たち日本で生活する者にとっても決して他人事ではないのです。穀物や家畜もそのままでは育ちません。生産するには、当然のことながら「水」が必要です。その量は、トウモロコシなどの穀物で製品の自重に対し2000倍、家畜では飲料用の水が加わるため、豚肉で6000倍、牛肉で20000倍もの大量の水が必要とされています。
こうしたことから考えると、世界有数の輸入大国である日本では、その輸入される穀物などを通して、海外から毎年大量の水を輸入しているのに等しいのです。しかし、日本へ大量に輸出している国に、豊富な水資源があるとは限りません。また、衛生的で安全だと思われている日本の水道水も、実は様々な問題を抱えています。
現在日本では、水を浄化する際に大量のアルミ系凝集剤が使用されています。その一方で、アルミニウムとアルツハイマー病の因果関係が取り沙汰されています。さらには、殺菌のために大量の塩素を使用しています。この塩素と原水に含まれている有機化合物が反応して、発ガン物質であるトリハロメタンが生成されます。水道水のみで金魚を飼おうとするとすぐに死んでしまうのは、これらの物質が原因であるといわれています。
こうした物質が微量ながら水道水には残留しています。厚生労働省は、微量であれば安全だとお墨付きを与えていますが、継続的に使用した場合の人体に蓄積される危険性まで考慮しているのでしょうか?
衛生的で安心して飲める水の確保は、全人類の課題です。


「安全な飲料水を、世界中の人々が確保するにはどうすればいいのか...」

そんな強い渇望から生まれたのが「PGα21シリーズ」です。
原料は、納豆のネバネバ成分であるポリグルタミン酸。以前から高い保水性は知られており、化粧品の原料などにも利用されてきた物質です。「これを水の浄化に利用できないか」と思いついた小田兼利博士は、先駆けて研究を始めました。
そして、ポリグルタミン酸を原料とした、環境や人体に無害な水質浄化剤が誕生しました。もともと納豆に含まれている成分なので、安全性が高く、生分解性であるので環境に負担をかけることもありません。少量のPGα21シリーズがあれば、大量の汚れた水を浄化することができます。さらにアルミ系凝集剤と併用することで、高い浄化能力を発揮します。また、アルミ系凝集剤のアルミ成分をも凝集し無害化します。このPGα21シリーズを広く世の中に提供するため、氏は2002年に日本ポリグル株式会社を設立。無害で処理能力の高いPGα21シリーズに勝る水質浄化剤は、今のところ世界中どこを探しても存在しません。

このPGα21シリーズの能力を広く知ってもらおうと、公園の池やお堀の水の浄化なども行われてきました。驚くほどのスピードで水が浄化されるため、多くのマスコミに幾度となく取り上げられ、情報をキャッチしたフィリピン、インド、メキシコなど、政府関係者からの問い合わせもあったそうです。しかし、小田博士が目的としているのは、単なる池の浄化ではなく、水不足で苦しむ途上国の人々を救うことです。その目的に照らし合わせれば、一刻も早く彼らの要請に応えたいのでしょうが、一度に全ての要請には応えられないのもまた現実。より多くの要請への対応を目指し、国際ボランティア学生協会(IVUSA)などのボランティア団体と連携をとり、安全な水を多くの人々が早く使用できるようにしていきたいと、日夜奮闘しています。
<日本ポリグル株式会社 ホームページより抜粋 一部表現や言い回しは変えさせて頂きました>


環境問題、資源高騰、食料危機、水不足等々...
上げ連ねればきりがない程、多くの問題を抱えている現代社会で、やはり小田博士も言われている通り、生存の為の『水』は、何にも増して最優先の問題だと痛感させられました。「蛇口をひねれば水が出る」そんな当り前が、いかに特別で恵まれたことか...。私達は、今一度考え直す時期にきているのかも知れません。

TEXT: WK

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