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  • Posted on
    2010.02.06
  • posted by kenshin.

RUTH HOGBEN ~ ファッションフィルムの可能性~





昨今、THE MAGAZINE F&B記事でも取り上げたのも記憶に新しい、元グッチのクリエイテイブ ディレクターであるトム フォードが映画監督業に進出したり、昨年の12月初頭にパリで行ったロシアをテーマにしたPre-fallコレクションでカール ラガーフィールドがエディータ ヴィルケビィッテをココ シャネルとして抜擢し、20世紀初頭の空気感を見事に演出したわずか10分のサイレント映画を公開させたり、名だたるファッションデザイナー達が表現方法の新たな試みと共に,ハイファッションと映像が織り成すビジュアルがプロモーション戦略も兼ねて、新たな形のファッションビジュアルの可能性が見えてきている。










そんな中、ファッションフィルムという形が、ここ2~3シーズンに渡ってかなり注目が集まっている。
サウンドとムーブメントを使って感情的に,コレクションを行うよりかなりの低コスト、そして今では急速的に進化してきているインターネットにより容易に配布も出来る方法でファッションを表現出来るファッションフィルムは、ウェブマガジンやファッションウィークのプレゼンテーション等に使われきている。
只,この新たなフォーマットを使うには,卓越したクリエイテイヴィテイを持ち,優秀なイメージメーカーやスタイリストがいなければ成立しない。
まだ,新たなジャンルとして社会的認識の薄さや歴史の浅い中、昨年世界のファッション業界で話題となった『GARETH PUGH』の映像を2本制作した、ロンドンをベースにするRUTH HOGBEN が今、ファッションフィルム業界で最も影響力があり、情熱的で実験的な若手女流監督として頭角を現してきている。
また、彼女はこの分野の開拓者の一人とも言える。
それもそのはず、2005年から2009年2月迄、現在のファッションフォトグラファーとして断固たる地位を築いている、NICK  KNIGHT のファーストアシスタントをし、NICKのファッション フィルム プロジュクトである、『SHOW stidio』のエデイターを兼任していた。









しかし、フィルムに服のデイテールや素材感を捉えるのは容易ではないのも現実、 服の持つ特徴により、素材の見極めと適切なムーブメントのバランスを構築する事が重要であり、 すべてはシェイプ、ムーブメント、スタイル、モデルによって変わる。
ただ、現来の静止画でもあるファッション写真と同じ発想がなくてはならないもの。 大きく違うのは,2,4秒の写真では消化出来ない事をフィルムではより多くの時間も使え多彩な表現を見にまといバランスの良いクオリテイーであればかなりのコミュニケーションが発揮出来るであろう。 何よりも、ファッションフィルムの可能性は若手モデルやクリエーター達にとって、インターネットを通し、オンライン上で情報も共有出来る事により、新しく新鮮なメデイアの露出になるだろう。
まだまだファッションフィルムは作る方法や表現の仕方は進化したてであるが、この先メデイアとマーケットが確立して行けば多くの可能性を生み出すだろう。
只、急速に変化するハイパーメデイアの進化や時代背景があっても、心のこもった制作プロセスがなければ成り立たないだろうと。情熱的で共感の出来るものは、どんな時も残って行くだろうと、、、
新たなファッションビジュアルのフォーマットに成り得るか、期待と共に進化を楽しみたいと願う。










reference QUOTATION magazine

text by HM

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