現在のコレクションを見渡してみると、目に飛び込んでくるのが靴だったりはしませんでしょうか?
靴を履かない地域は、まだまだ地球上には沢山あります、そんななか地球上の大都市では、「靴」という足を守る履き物を与えられ、毎日外にでれば「靴」を履き歩き出す。
そんな無くてはならない物は、年々コレクション内では進化しております。エイリアンシューズ。H.RギーガーをインスパイアしたAlexander McQueen の2010年S/Sではとてつもなく、恐ろしく、自由に思いました。それ以前で、ヴィヴィアンウエストウッドのロッキンホース以来の迫力で、皆を圧倒し、強烈なインパクトをあたえました。
2010-2011A/Wのバレンシアガの、コレクションではまた新しく、らしい靴を産み出されました。2007年では、レゴのような感覚の靴を発表しておりましたが、今年のテーマは「コスモ」であり、ニコラ・ゲスキュールの想像を、具現化された靴はどこか不自然であり、遊び心を感じ、そしてインテリジェンスなイメージも連想させる。ローファーのイメージを覆してしまうようなデザインで、今年のショーの中でもひと際、人気の商品になるのだそう。
シャネルの今シーズン見事に圧倒されたファーブーツは、テーマである「北の冬」
を見事に表現された、ファーブーツ。これでもかというほどのボリュームであり、とてもインパクトのあるブーツは、とてもハイクオリティーなフェイクファーを使用、まるでホッキョクグマのようなテクスチャーを感じさせられます。
新たに進展しようとしている、山本耀司が手掛ける「Y-3」では、「adidas」が独自の技術を駆使し
た、初めての『走れるハイヒール』が展開され、世界中から注目を浴びている。
それぞれ、ピンヒールとウェッジソールに、競技シューズで用いられる機能を採用し、フットウェアの概念を打ち砕いた。
いろいろな情報が垂れ流しになっているなか、ファッション業界でも新しい物を産み出す力が薄れてきています。古い時代をリバイバルし、それらにスッポトライトをあてていますが、もっともっと前を向いて、自分を信じ突き進んで行くエッジィな観点の持ち主のデザイナーたちは、ブランドメゾンという囲いの中で、信念をも貫き、自分たちのブランドの頑固たる自身も見受けられる。自らの観点から感じ取り、それを自分自身の作品に落とし込む。靴という何気ないものだと思います。しかし何事もお洒落は足下からという言い伝えもあるぐらいなので、ファッションと靴は切っても切れない縁なのだと、、、。
2011年S/S、各ブランドによるフットウェアの新展開が楽しみでしかたありません。
text by noku