「Savta Gamila(ガミラおばあちゃん)」。
イスラエルの人々は、親しみを込めて彼女のことをそう呼びます。
1940年、イスラエル北部ガリラヤ地方、ピキイン村に「ガミラ・ジアー」は生まれました。先祖代々この土地では、みな植物と共に暮らしてきました。植物に詳しいことで有名だった彼女の祖母や母は、バラ科の植物を使った目薬を作ったり、怪我や病気の時にも薬草代わりにハーブを用いたりなど、植物の癒しの恩恵を受けて生きてきました。
幼い頃から祖母や母の影響でハーブなどの植物に触れはじめたガミラは、この土地に代々伝わる石けん作りに魅せられ、20歳頃から本格的にこの地に生息するハーブを用いた薬効効果のある石けん作りに取組み始めたのです。
その土地に代々受け継がれてきた製法に、独自の改良を加え、30年以上の歳月をかけて「ガミラシークレット オリジナル」は産声をあげると共に、そのレシピも確立されました。
原料の1つであるオリーブ油。ガミラシークレットに使われているのはシリアンオリーブという種類のオリーブの実から絞られる1番搾りのエクストラバージンオリーブオイルで、他の種類のオリーブと比較して実が小さく、収穫量も少ないのですが、ミネラルが豊富で良質なオリーブオイルが取れることから、ガミラがこだわって使い続けている種類なのだとか。
このシリアンオリーブは、乾燥した赤土に岩がごろごろと転がっている過酷な環境で育っています。苗木を植えてから約一年間は、ある程度のサポートをしますが、あとは天から降る雨だけを利用して育てていきます。厳しい環境で育ったぶん、野生の力が宿った良質なオリーブオイルが採れるのでしょう。他のオリーブよりも少し遅い11~12月頃に収穫を向かえ、家族や村人総出で1つ1つ丁寧に幹や実を傷つけないように手積みで収穫していきます。数千年も前からオリーブとともに生きてきたこの土地では、いまも樹齢数百年にもなるオリーブが実をつけ、人々の生活を支えています。
石けんに対する考え方(哲学)や製造方法、原料等、一般的な石けんとは根本的に違うこの「ガミラシークレット」。その値段も用途も段違いです(普通の洗顔石けんの10倍以上)。
例えばパックとして、泡を顔やひじ・ひざ・かかとなど、気になる部分に塗布し、数分おくと、
植物成分の効果で肌がよりしなやかになります。
また、体の乾燥が気になるときには、薄くスライスしてバスタブに溶かし、入浴剤代わりに使ってみてはいかがでしょう?
とてもなめらかな感触の石けんなので、そのまま肌に滑らせてパックしたり、手でマッサージする様に洗ったりします。
更に、男性のシェービングにも使用できるというのですから、驚きです(男女問わず使えます)。
日本でもその昔、天然の椿油を用いて髪を梳いていた様に、イスラエルの女性達は遠い昔からこの様なオーガニック石けんを使って、その美しさを保っていたのでしょうか...。
ガミラの自宅で手作りしていたガミラシークレットは、家族から村の友人、そしてイスラエル全土へ。その評判は、その保湿力やコンディショニング効果を実感した人々の口コミにより、イスラエル国内外へと広がり、今では世界14カ国で愛されています。
(出典・Gamila Secret ホームページ)
Text by wk