来年のトレンドを予測するする上で見逃せない存在のファッションショー
2010年 アレキサンダー マックイーンの訃報から幕が開けたA/W
今回も洋服自体の事は評論で糊口なさっている方々が考察なされておるので、遠慮させて頂くとして、今年のコレクションのヘアから見た考察を行いたいと思います。
ショーに置けるヘアの存在は裏方ではあるもののショーの方向性、女性像をかなり大きく左右するポジションに有るのでヘアの位置づけはかなり大きい意味合いを占めショーアップの大きな大きな要となっていきます。 通常、ヘアをスタイリングする際、シェープ(形)、テクスチャー(質感)、カラー(色)の複雑なバランスで構成していきます(ヘアアーティストがこの事を意図的に意識しているかは別の話として)
NYで幕を開けPARISで幕を閉じるショー、ふたを開けてみればそれは創造性という側面ではあまり書くべき事が無いというような状況でした、ほとんどのメゾンがスリークバックのタイトなヘアスタイルもしくはしっかりとブローをしたヘアーダウンという見飽きたものであり、かなり消極的なスタイルが多い中、ではその中で創造的なファンタジーなヘアはあったのか?と問われると数メゾンあったのはあるのですが 新しいと感じてしまうものは一つも見当たらない状況。
しかしながら、ミニマムなテクニックや質感の提案という意味ではALEXANDER WANGNやBOTTEGAに見られるような超サイドパートのダウンヘアやGIVENCHYのリボンの使い方等小技が光るものが多く見られたかなあというぐあいです。 MARNIに見られる新しいクラシック的な表現も目を引いた一つです
どちらにせよ取り巻く社会の状況や経済の破綻等、ネガティブな要素に足を引っ張られたような トーンの静かなコレクションな気がしました、新しい新時代の幕開けの前の静かさというポジティブな受け止め方として考え、来年のコレクションに期待したいとおもいます
GIVENCHY
BOTTEGA
BALENCIAGA
MARNI
VALENTINO