jardins des fleurs
最近よく雑誌などでも見かける方たちもおおいのではないでしょうか?
完全オートクチュールのお花屋さんとして、2002年に銀座にオープンし、現在は南青山に構えております。
この方、東信さんという方なのですが尋常じゃないくらいの愛情と魂と力強さが感じられる、
めったにいない花屋さんで、かなり純粋に素敵と感じられるお方なんです。
私はこの方のある記事を読んで感動しました。これほどの感動を与えてくれる花屋さんでありアーティストで、格好よくとても粋なお方です。
jardins des fleursの内装はステンレスの調理台にお花がどんと無機質に置いてあるだけでディスプレイなどまったくありません。
いろいろ物を置くとそれぞれの主張があるので東さんはなるべくイメージする場所は花と花瓶と必要最低限の物しか置かないという考えで、昔からそういう
考えで、イメージするときは周りの環境にいっさいなにもない環境でイメージする、これは昔からの癖だそうです。
なのでjardins des fleursもお客様のたった一つの花束を創りあげる場所なのでその空間が一番大事なのです。なにもない空間だからこそ究極の美を生み出す、
想像が膨らむのだと感じます。
こられた方がディスプレイをみて『これ下さい』と自身の意見もいわず今そこにあるものですましてしまう行為。もちろん貰われるヒトの気持ちを考えて、自身も『これが喜んでくれるかな?』と思いつつ選んでいくと思うんですが、同じものでもちろん気持ちも込もっているんですが多分そんな領域じゃないと私は思います。
それぞれの今の思い、入院中で苦しんでる家族に、愛してやまないひとに、おばあちゃん、お母さん、人々にストーリーがあり、経緯があります。
それぞれは必ず喜んでほしいときや、喜ばしたいとき、おめでたいときにかならずといって良いほどにお花を渡すと思います、お花にはそれだけの強さがあり、草花にも表情があり一緒に喜んでキラキラしたり、おこって枯れてしまったり、悲しんでへにょへにょになったり、哀愁醸し出したり喜怒哀楽があり生命力があります。
jardins des fleursではその一人一人のイメージ、お客さんの意見、雰囲気それぞれの個性というものを引き出してもらいます。
東さんは、お客様とお話からスタートするみたいです、どういう状況なのか、こういう経緯があって、こういうテーマで花束を創ってほしい。
そこからイメージしたかたちの花たちを買い付けてきて、作業を進めていく。
人として、花のきもちとして両立できているような気がします、そしてそのオーダーを受けて東さんは形にしていくのですがテーマに沿ってポイントポイントで
その貰ったヒトの状況などを思い浮かべて想像します、元気を出してほしいというテーマだったならば東さんは黄色の花をメインで創り上げて行こうとか、
そのバランスを考えて黄色をより引き立ててくれるにはどうしようとか、試行錯誤が大好きな東さん。
後は時間という思いが込められていました。
花は贈られて、いずれは朽ち果てていく、でもその瞬間も計算し朽ち果てたときも素敵に存在をアピールしている時間の美しさ、そしてメッセージとして、
ほかの花たちが枯れた後にも残るという多肉植物をつかい、、、
『ずっと長く元気で』
植え替えて手を加えてあげるとずっと成長していき、生き続けてくれるという意味なのです。
そんな熱い思い、人々の記憶に残る東信さんの思いの形、オートクチュールという素晴らしさ、今足りない物を彼らは追求していき、私も刺激を受けました。
jardins des fleursの美に対する心がけ、感覚、すべてにおいて尊敬しております。
そしてこれらの事はすべて、hair designer、creatorとして、私たち自身にも深く関わってきます、人々の心も、姿も、考え方もすべてにおいて美にたいする思いを
もっともっと追求」していきたいと感じました。
text by ne