動かせば聞こえてくる、閉ざされた空気中に乗っかり、美しい音色達が。
はるか彼方14世紀から始まったオルゴールという歴史。はじめは時を告げる鐘(カリヨン)の音色から始まった。時計職人達の腕でオルゴールの道筋を作り、いきなりオルゴールが出来た訳でもなかった。
当時ゼンマイの発明がきっかけで時計とオルゴールが切り開かれ、1814年にスイスのフランソワ・ルクルトにより一枚櫛歯(音を鳴らす一番重要な櫛のような部分)が発明された。そこから『シリンダー・オルゴール』が誕生し、なんとも素晴らしい音色であり、心が心地よく感じる。そんな大作を作り出し、職人技は手間と質との勝負で、大変な作業である。シリンダーというオルゴールの一番真の所の丸い円柱に、音を奏でる鍵盤的な存在の針を、一本一本本人の手で植えていくという緻密な作業であり、決して曲がってしまったまま差し込んだりすると全く異なったメロディが奏でられる。そのシリンダーにさらに何曲かが植え込まれ、芸術ともいえる作業。それだけ繊細なシリンダーオルゴールはとりわけ貴重で大変高価なものだった。
そんなシリンダーオルゴールは病気をも直してしまう優れものだと、30年近く佐伯吉捷氏がオルゴールの研究を進めている。そんな中10年ほど前からスイスのオルゴールが様々な疾患を直していく事に気がついた。これまで、自然治療というのが沢山ある中、東洋西洋と薬や副作用のあるものは一切使わない病気の直し方、予防対策がある。『気功』という中国特有の自然治療法だ。
気功とは体の精神統一と肉体の融合といってもいいだろうか。気功が人々の習慣になり、そうすると体の内蔵の強度、精神の強度がとても強くなり、滅多に病気になりにくくなったりする。病院でも取り上げられるような療法で、それぐらい効き目のある自然治療法。
例えば脳の手術をするとき、ものすごく繊細に、傷を一つでもつけると命に取り留めもないことが起こってしまったりする。そうすると外からの手術ではなくて、心と頭で感じ、副作用や、痛みもない療法が一番ベストだ。
そして人間にとって最もよい環境は、熱帯雨林や原生林、海や滝や川のそばであり、もともと自然の中で成長し生きてきた。昔々の暮らしでは、それぞれ生きるために食べるときは獲物を捕らえ、水を飲みたいときは川の水を飲む、自然の空気を吸う、そういった五感を感じていた。
だからオルゴール療法というのは偉大な発見であり素晴らしい技術でもある。
昔から残された音、その音を伝って医学にも関係が出来る。72弁以上のシリンダーオルゴールは音域の広がりと音色がとても心地よく体中に響きわたる。生の響きにある高・低周波が神経とホルモンをコントロールする脳幹を正常にして心身の恒常性を取り戻す副作用のない根本療法。
代表の病名をあげると、最近よく聞くバセドウ病も直ってしまう療法であり、そのほかも沢山の病気をオルゴールで治療してきた。ドクターもびっくりしてしまうほどの治療の進歩なのだ。
オルゴールの音色に魅了され、オルゴールの偉大さ、それを作り出した職人は立派である。
こらからどんどんと沢山の自然療法に恵まれ、見つかっていない未知の領域があるのだろう。
これから先「やはり医学より自然の力には勝てないんだ」と思う日が来るのかもしれない。
昔の物の発見に要注目したい、、、。
佐伯吉捷
1990年オルゴール療法研究室を開設、5つの医学会で「オルゴールの響きと脳波への影響」を発表、オルゴール療法を実践して様々の疾患を改善。日本ホリスティック医学協会・研究会員、日本音楽療法学会・正会員。著書「オルゴールは脳に効く」実業の日本社刊
参考資料 オルゴール療法研究所
Wikipedia
TEXT BY NOKU