DUMB TYPE
dumb typeは１９８４年頃に結成され、在学中から海外公演を含めた活発な活動を続けていた。メンバーはそれぞれ異なる専攻で作品を制作していたのですが,
科の枠を取払いもっとボーダレスなアートの集団を作れないかというところからdumb typeが始まりました。
dumb==語源能力を失った 口の聞けない まぬけな
type===型 類型 タイプ
という意味を示します。
dumb typeはコンテンポラリーダンスという部類にはいりますが、その枠を取っ払ってしまったような、なにか突き抜けた感覚。
型にはまらない...いやハマるはずがないのです。
多くの作品の制作では、共同制作の方法をとり、講演を行うたびに表現も変わるwork progressの形態を持っています。
それぞれの色を潰さずに、自由にストイックに。
dumb typeは社会的にも、パフォーマンス、音楽、映像、であらわしました。デェレクターの古橋悌二氏がHIV感染したことが解り、
もっとエイズや性同一性障害、同性愛、について世界に伝えたいと。古橋氏はゲイであり、 ドラァグクィーンなのです。
「s/n」は古橋氏の最後の作品です、人間、もう死んでしまうと告げられるとどう思うんだろう。
古橋氏はこれ以上HIV感染者を増やしたくないから愛があっても、秩序は守るべき、体を張って伝えてくれました。
今では、エイズは永遠に治らない病気ではないですが、彼の時代ではHIVにかかってしまったらもう治らない、死のみなのです。
でも、彼はHIVポジティブとして見事にやってのけました。HIV感染者のゲイ、レズビアン、性同一性障害の人たちに多大なる影響を与え
生きる大事さ、死の大事さ、今を生きる、今を楽しむ、死の宣告を受けてもう生きれないという恐怖を、はねのけました。
「s/n」を公開したときにはまだ日本にはこういった話題が無かったので、かなりのカルチャーショックだったとおもいます。
死を告げられてこれだけポジティブにクリエイティブに生きた男性はなかなかいてません。若くして、亡くなっていく才能のある人たち。
今でもずっとHIV感染者は山ほどいてると思います、もっと体を大事にしてほしい、生きてほしい、ゲイでもレズビアンでも才能です、人間なのです。
古橋悌二氏は「s／n」を最後に他界しました。これだけの短い時間でこれだけの思いを形にしたことは歴史にきざまれます。
ほんとに私ごときではまだまだうまく表現できないぐらい
シュールで
かっこ良くて
滑稽で
おかしいほど綺麗で生々しく
erotic
そして愛
素晴らしい集団なのです
あの時の鼓動が今でも忘れられません。。。 
参照 ウィキペディア
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