安田悠さんは1982年香川県生まれ。2007年武蔵野美術大学大学院卒業
『一度は排除された、記憶の連鎖が、重なり合っていく。そんな自分の中のの感覚的な映像を現実化、作品化させたい』
こんな風景どこかで見たような?
どこで見たんだろう?
いつ見たんだろう?
頭の中の記憶を一つ一つ辿る旅をしているよな感覚を覚える。
ふわふわ ゆらゆら
彼が描く水の波動に合わせて心が揺らされ。
まるで夢を見ているよな心地良さがリアルな感触として心の中に素直に入ってくる。
暗く、深い、黒はまるで夢と現実の境界線。
不思議な感覚。
現実でも非現実でもない、その間の、まるで夢の中のような不思議な光景を、油彩の筆跡や独特な色調で描かれたさまざまな風景から、いろんなイメージが沸き起こさせ、色味を重ねることで、遠い記憶の集積としてキャンバスに表現しているように思います。
text by G,M