「なぜだろう、いろんな痒い所を、そんなに繊細に事細かに届くのだろうか?」と思わせるOlaf Hajek。
欧米のモード誌からも、引っ切りなしに依頼が殺到中の彼。アートでとてもファッショナブル。
強烈なファーストインプレッションを抱いた。
いろいろな賞を彼は受賞している。そして彼の作品はファッションと深く関り、ファッションイラストレーションの評価もかなり高い。
彼の描く目はとても強く果無く、恐ろしいほど美しい、、、。
どこかオリエンタルな様子が湧き出ている。
彼は日本独特の浮世絵(俗にいう風俗画ともいう)にインスパイアされた。
そして日本独特の版画のようなタッチ。
そしてアメリカやアフリカのフォークアートにも影響を受けており、そのカテゴリーという壁を飛び越えたような、ずば抜けた作品。
そして、デジタル化された時代だが、彼の手法は伝統を守りぬく意識。
デジタル化が普及するにつれ、伝統という名が廃れていく。そんな中、彼は手作業と言う手法を選び、アクリル絵の具を使って独創的な世界観を作り出しました。
そう、彼の絵はまるで色の世界から飛び出てきたような感覚。
一つ一つの色のセレクトが何とも言えなくて、とりわけ哀愁が漂っている。
体のラインや、それぞれの色彩、人物像が独特で、いろいろなイメージが沸いてくるのだろう。
彼独特の観点
彼だけの世界観
彼だけのバランス
すごく彼の作品に引きつけられ、今と言う時間を感じさせられる彼の絵は、非常に今とフィットしているのだろう。
ドイツ北部、デンマーク近くで生まれる。ベルリン在住。ドイツのFH Dusseldorfにて、グラフィック・デザインを修得作品はファッションと深く関わっている。2004年2月には、ドイツのリード賞、イラスト部門の金メダル、銀メダルを受賞する。世界で話題のイラストレーションを取り扱うアメリカの雑誌「3×3 Magazine」(2006年No.6)の表紙と特集でフィーチャーされる。最近ではワシントンにある劇場ARENA Stageのポスターとパンフレットの仕事を手掛け、またベルリンでこの8月末より開催される展覧会(Illustrative 2006)のためのペインティングに取り掛かっている。
TEXT BY N.E