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  • Posted on
    2011.06.08
  • posted by kenshin.

NANCY GROSSMAN ~ HEAD SCULPTURE~





































1960年代後半 ベトナム戦争解放運動にインスパイアーを受けナンシー グロスマンはヘッド彫刻を作り続けている。
ベトナム戦争時のアメリカの残忍な行為をただ黙認する、見ない、聞かない、言わないという事への反抗的表現は革で目、耳、口を覆い隠す彫刻にメッセージが込められ 暴力と社会の圧力からの抑制を表現として作られている。
興味深いのは彼女はこの彫刻は私そのもの、これは私のセルフポートレートなのだと語っている事。
この暴力的+抑圧的でありボディーコンシャスな香り、何よりもこの都会的な感覚はどこかで匂った感じは既視感を覚え、引っかかる。

調べてみるとやはり 50年代後半にプラットインスティチュートでポップアートの祖であるリチャード リンドナー(http://www.thesalon.jp/themagazine/art/richard-lindner.html)の教鞭を受け彼からかなり影響を受けていた様である。
都会的でアバンギャルドな感覚はこの辺りから受け継いでいるのかもしれない。

70年代から彼女の作品を世に知らしめたのは 写真家 ロバート メイプルソープ、リチャードアヴェドンなどがこの暴力的で、抑圧的な革製のヘッドスカルプチャーに魅了され 写真を撮り続け結果、数多くのクリエーターに多大なる影響を与える事となる。





1940年 
アメリカ  ニューヨーク出身

アメリカを代表する女性彫刻家の一人

1950年代後半にプラットインスティチュートでリチャード リンドナーに学ぶ

革のマテリアルを中心に彫刻を制作







TEXT BY KESO

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