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  • Posted on
    2009.10.14
  • posted by kenshin.

Kazuki Takamatsu





この、三次元に見える不思議な世界を描いる作品は距離感主義と題されている。 視覚的にもインパクトがあり、一見アニメーションっぽく描かれた少女たちはとても幻想的で、まるで時間が止まっているかの様な。
静寂・・・そして、透き通るように真っ白で、無機質なイメージ・・・・。

彼はデジタル版画という手法で制作活動をおこなっていて、手書きだけでの表現にとどまらず、現在のテクノロジーを取り入れ、緻密な表現が可能となり、木製のパネルに化繊生地・白亜地・ジクレー版画・アクリル絵具・アクリルガッシュ・メディウムなどから成り立っていて、真っ黒な背景に灰色から白へのグラデーションが重なり、圧倒的とさえ言える「モノクロームワールド」を形成している。単純な色の濃淡によって、奥行と立体感が強調され、独自の世界観を作り出していると言えます。





彼は距離をテーマに作家活動を行っており、子供の頃から、周りにあるものの長さを定規やメジャーで測っていて、物の長さや、距離を理解することで、安心感を得ていた。
現在は、世の中のさまざまな事柄を距離に置き換え、自分自身感じたことや、ニュースをインターネットで調べて、その背後関係や歴史を調べ、幅広い視野から、絵のテーマとして取り入れ作家活動をおこなっている。

彼の作品ではガスマスクやライフル、サバイバルナイフ、手榴弾などの強いメッセージ性を感じ取れるモチーフが使われていて、少女の無邪気な表情は社会への問題に嘆き、社会との距離感を測っているのだと思います。
単調な色彩ですが、どこにでもある物を、作品のモチーフに選んでいて都市や、機械、動物、銃などの異なる要素を組み合わせたことで、現実感と空想的な世界が生まれて、まさに今の不安定でリアルな現実社会に訴えかけてるかの様です。
現代社会のうつし鏡の様な、作品に共感して、社会からの距離感を感じるからこそ作品たちは、魅力的に感じる。
サバイバルな世の中に癒しを求めているかの様な・・・ 人と人の付き合い方が変わり、、コミニケーションの方法が変わってきている今、だからこそ新しい思考や思想が生まれ、斬新だと、感じる物ができるのではないでしょうか?


「kazuki takamatsu」 1978年宮城県仙台市生まれ 東北芸術工科大学・芸術学部卒 独立美術協会会員 主に個展、グループ展の開催を通じて活動中 2008年、第76回 独立展の新人賞を受賞




Text by J



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