今の世の中に捧げたい
そう思わせるようなholly stevensonの絵。
落書きなのか、バランスなのか...
計算なのか、感覚なのか。
対象的に、いい五感加減で。
何かが聞こえてきそうな
匂いとその空気感が感じ取れるような
そんな予感がしてきます。
実際にholly stevensonの書いた絵たちには、
「人間の基本的な感情や経験」
というストーリーがあります。
言葉にした瞬間に失われるもの、それを視覚イメージで表現する事に自由を感じ、
線の一つ一つを真実に満ちたものにしようと思いながら描いている
それを描くどんな瞬間でも、自分が語ろうとする物語に心から集中している。
そういう大切な時間を絵に思いを込めています。
素朴と思わせて、かなりの哲学が込められています。
より洗礼され、よりシンプルに研ぎすまされた様子。
いらないモノを排除していく、空白の感覚。
そのほうがなんでもイイバランスが生まれるかもしれないと
白の中から産み出されていくストーリーは、少しのバランスで表情がかわります。
holly stevensonの絵を見ていると
自然と心が素直に表れてくるような
そんな風に感じられました。
Holly Stevenson
ブルックリンに住むNY出身のアーティスト。
Nievesから画集「Mexican Love Story」を出版するほか、「Dare Magazine」ではそのドローイングが取り上げられるなど精力的に活動を行っている。
text by n.e