現在ウィーンを拠点に活躍している、「Constantin Luser」彼の作る作品は想像を絶するようなパフォーマンスを繰り広げてくれる。
独特の発想で、むしろ大人では思いつかないような、好奇心溢れる作品に思える。彼自身アートを先に学ばず、工業デザインを学び、今の土台を作り上げた。
それは、昔、男の子達が必死でプラモデルで自分の好きなモデルを作り上げたように、彼の作品にはそのような楽しさと、繊細さ、が兼ね備えられている風に思う。
彼の作る作品は大きく、実にユーモアに溢れ、そして体で体験でき、聴覚から、視覚、嗅覚、五感を研ぎすまし作品が完成する。
ラッパモチーフの恐竜の形をしたオブジェは、「Vibrosaurus」という題名で、トロンボーン、チューバとホルンをトランペットを素材に選び、まさに真鍮の彫刻とも言えるだろう。その巨大オブジェこそ、人間の感覚を刺激する、体感できるアートなのだ。
ドローイングやコラージュの作品も存在し、それらのバランスは独特であり、やはりその間は工業デザインを連想させるような感覚であり、まるで地図を見ているようにも思える。そして、それぞれの作品が物語を語っているように感じ取れる。
新しく、異質で、非常に興味深い哲学の持ち主であり、特徴的な「マインドマップ」を表し、地理的なグラフや、複雑な機械の設計図を連想させるような、機械学的発想であり、お子供の頃の夢が叶ったようなアート作品だなと私は思います。
グラーツ生まれ1976 /オーストリア
在住ウィーン/オーストリア
2007年ボストンコンサルティングBelvedereContemporaryアート賞受賞
現在はベルリンなどで精力的に活動中
text by noku