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TINA CHOW
時代を超えて美しいという人は沢山いるのだがとりわけTINA CHOWの様な美しい人はそうそう出てこないであろう
TINAは1950年にオハイオ州で日本人の母親とドイツ系アメリカ人の父親の両親から生まれる 1960年代半ばから当時では珍しかったアジア系のモデルとして活躍し SHISEIDOのキャンペーンガールとしてブランドの顔としても日本でも有名となり 1972年には前回のこのinfluenceでも紹介したMICHAEL CHOWと結婚しTINA CHOWとなる
モデル時代ではアーサー•エルゴット 、ヘルム•ニュートン、ギィ•ボーダンと言ったレジェンダリーフォトグラファーからのオファーが絶えずトップモデルとして活躍、とりわけ彼女はアンディ·ウォーホル、キース·ヘリング、ジャン=ミシェル·バスキア、ジュリアン·シュナーベル、メアリーブーン、とヘンリーゲルツァーラーらの友人で70、80年代のポップカルチャーを支えるアーティストのアイコンとして君臨。
彼女はまた、パロマ·ピカソ、マノロブラニクとも交流が深くソーシャルの顔どころとしても有名であった とりわけ有名なのがアンディ·ウォーホルのTINA CHOWのポートレート作品であろう
80年代後半からはジュエリーデザイナーとしての才能を発揮し、自分のルーツである日本にインスパイアーされた竹細工等を施した素晴らしいアクセサリーを残している
昨年、彼女のヴィンテージアクセサリーを使いTAO OKAMOTOがモデルとしてTINA CHOW ストーリーをにVOGUE FRANCEの紙面で飾っている
常に華やかな舞台で活躍していた彼女は1992年に42歳という若さで当時のフランス人のボーイフレンドからHIVを感染しこの世を去っている
彼女はただの一時代のファッションアイコンというだけではなく、80年代のポップカルチャーやアーティストを自分の交友関係を使い世間に押し出したりと影で世界のアートシーンやカルチャーシーンを支え続けてきた人である
その彼女が日本人の血を引いているというのは日本人として誇らしく感じる
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