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サードウェーブ系のコーヒーショップも一段落
サードウェーブ系のコーヒーショップって最近よく聞くと思うのですが、90年代に出現した深く焙煎したエスプレッソをベースとしたスターバックスの様なセカンドウェーブ系のコマーシャリズムの強いコーヒーのカウンター的存在であるサードウェーブ系のコーヒーショップ
ここ3−5年で急激には発達し、アメリカ西海岸に端を発した浅い焙煎ながらも抽出された「強い酸味」が特徴で、豆の産地などこだわり抜いたサードウェーブ系のコーヒーショップブームも一段落してきた。
アメリカでリーマンショック以後ジワジワと西海岸の方で広がり始め、都市部では既にもう名店的なものは出そろった感はある。これらのコーヒーマーケットを新しくリブランディングされたというよりも、既存のビッグコーヒーチェーンに対するカウンターカルチャーとしての存在意義が強い様だ。こだわったコーヒーを飲む習慣が無かったところに出てきたスターバックスコーヒーのマニュアル化された大手コーヒーチェーンの、カウンターとしてリーマンショック後の利潤だけを追いかける不安定な経済に飽き飽きした敏感層の新しい生活スタイルと結びつき、人々の生活スタイルも夜遊びから朝方への移行、こだわり抜いた、いわばフィロソフィーのあるスタイルのコーヒーショップで朝から仲間達と集まり時には隣り合った人たちと議論する場になっていたりと新しい場の役割を果たす様になったサロン的な役割も大きい。
フェアトレードの次の「ダイレクトトレード」スタイルで農家のサポートもしながら直接豆を買い付け、自分たちでローストしてハンドドリップで一杯ずつを丁寧に淹れていく、地域密着型のローカルな店作りが特徴的。
コーヒー界では「第三の波」と呼ばれるムーブメントの発祥地、ポートランド、サードウェーブコーヒーの先駆けとなったポートランドの有名店 スタンプタウン・コーヒー・ロースターズや、L.Aではハンサムコーヒ、サンフランシスコではサードウェーブコーヒーの雄ブルーボトルコーヒーはheath celamicsとのシェアー店舗で安定感を醸し出し、googleの社員などが移り住んできて地区ごとひっくり返った様な発展を見せるミッション地区にはフォーバレルコーヒーなど群雄割拠する西海岸から東海岸のNY,イギリスのロンドン、ドイツなどに伝播しているのは言うまでもないのですが、そのスタイルは実は日本のずいぶん前からある「喫茶店」の脱サラした職人気質のマスターの淹れたコーヒー技術や文化にに多いに影響されているのはもちろんだが、18世紀にイギリスで発展したコーヒー・ハウスの現代へのアップデート版の様な気がします。18世紀の当時のコーヒーハウスでは酒を出さず、コーヒー、たばこを楽しみながら、新聞や雑誌を読んだり、客同士で政治談議や世間話をしたりしており、こうした談義や世間話は、近代市民社会を支える世論を形成する重要な空間となり、イギリス民主主義の基盤としても機能したといわれており、いわゆる場を提供するサロン的役割が大きかったと思われます。
サードウェーブ系のコーヒーショップも場としての役割が大きく、特にサードウェーブ系の発祥シアトルと言うより食の革命店シェパニースのお膝元のサンフランシスコのほうが発展して極まっている感じはします、特にフォーバレルコーヒーなどは今の世の中の場を提供している影響力のあるapple社やgoogle社のクリエイターの来店が多く、あえてwifiを導入していないことで生のコミニケーションの場となっているし、サンフランシスコに何店舗かあるフォーバレルコーヒーはそれぞれのエリアで住む人が違い、ニーズも違うところに、それに合ったコンセプトを考え、デザインを決め、コミュニティーをつくっていくことが面白いと感じながらインディペンデントスピリットを保ち続けている点が大きく、その影響力を感じます。最近ではこういった影響力のあるショップがその地区のアウトラインを構成したりしているところが見逃せないのではないでしょう。
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