THE SALON STYLE JOURNAL

ART

LOUISE MERTENS

新旧問わず、多くのフォトベースのコラージュアートが昨今では溢れています。様々なアーテイストが表現方法の一つとして作品にコラージュは多用はしている。その中でも まさに現代のテクノロジーを最大限駆使し いい意味でのライトな感覚を交えたヤングジェネレーションのコラージュアーテイストが存在感を現しアートシーンが俄かに注目をしてきています。作風は美しいモデルにペイントするバランス感覚が微毒ともなり、かのフランスデザインユニットM&Mを彷彿するのは否めないが、その美しさを表現するさじ加減がとてもライトでありながら繊細さと大胆さが まさにネクストジュネレーションが織りなすネクストウエーヴを感じる。決して深い理屈やフィロソフィーがどうとかでなく、シンプルに美しさの中の間引きがとてもインデイビジュアルで現代っぽさを感じずにいられません。そんな作品を織りなす新鋭気鋭の女性ベルギーグラフィックデザイナー ルイーズ メルテンス。彼女は、日本のアートに洗練された品質を高く賞賛し、影響もされていて、女性の視点で女性のボディ、神秘的、および不可解によりインスピレーションを与えられたと言います。その表現するラインのミニマリズムに強さやシンプルさは作品から感じ取れる。そして、率直に万人が見て美しい作品であるのは言うまでもない。ただ、ステレオタイプな感覚で勝手ながらな見解とは裏腹に彼女の作品にかけるマインドコンセプトはとても古風。「 忍耐は私の仕事で本当に重要である」と 彼女は語っています。流行イメージによって、彼女自身の性格を隠すようにコラージュする部分を通してダイアログに踏み込むことが好きで、そこをマニピュレーション及び最も純粋な形でマルチメディアを駆使しているところが もしかしてニッチなものとして扱われるかもしれないが、それでも、ネクストジェネレーションでしか表せないパワーや世界がそこには確かに存在する。

  • 2016.3.19