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Felix Labisse
第二次世界大戦前後からパリの画壇で活躍したラビッス
戦前までシュレアルイズムが台頭跋扈していたパリ画壇で戦後はシュレアルの名を出すのも恥ずかしいくらいシュレアルイズムが失速した中、黙々とその世界を描き続けた人でもあるのですが、彼の象徴的な図案には青い肌でエキゾティックな顔立ちの女性が多く出てきます。
色の使い方やモチーフなどで見ていただくと分かるのですが色味などは強く力強いのですがかなり暗いというか幻想的なモチーフが多いですよね
特に女性の絵は魔女そのものを描いています
それもそのはず実はラビッスは悪魔学にのめり込んだ研究者でもあったのです
17歳の時からベルギーのジェームズ•アンソールのもとで絵画を学ぶのですが、このアンソールは表現主義の画家で写実と幻想の世界を描き続けた人でした。
代表作には『絞殺死体を奪い合う骸骨たち』等が有り、多感な時期のラビッセが彼の世界観に深く影響されたのは否めません、絵に反して意外にも彼のパーソナリティーは快活で饒舌なからっとした人だったみたいです あの渋澤龍彦も彼の絵画に「さあなんといったら、やはりロマンの作家と呼ぶのがもっともふさわしかろう。」と少しためらいの言葉を残すぐらい、独自の系譜だった絵かもしれないですね
魔術的幻想絵画といえばいいのかどうか分からないけども、昨今、現代絵画でこんな人は見たりしなくなったので今回、取り上げてみる事にしました。
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