THE SALON STYLE JOURNAL

ART

Dr. Dain L . Tasker

目まぐるしく進化するA.Iなどのテクノロジーの発展と共に その付随するプロダクトやツールによりかなり鮮明でダイレクトな視覚から受ける感覚が無意識に良くも悪くも人は左右、影響されている現代。 その対比であるアナログの感覚で花であれば美しさは色や匂いまた様々な種の効用やデイーテールの違いで古来より人を魅了してやまないものですが、人間も然り花も生き物でありその構造までも視覚的に見れれば、さらにその花の奥深を知り、ただ美しいだけでなく、崇光な尊さをも感じてしまう。
4kや4D、もはや映画マトリックス世界が現実化してきているVRなどのビジュアルツールもどんどん進化している現代のテクノロジー  その遥か昔にその時代では最高峰のテクノロジーであっただろう かのレントゲンで使用するX線を用いてさらなる探究心の想いを胸に実現させた人物がいる。 1872~1964 当時、主任放射線医だったDain L. Taskerは本来医療で使用するX線フィルムで美しい花々を撮影しました。1920年代後半頃に、X線画像処理の技術に興味を持ち、1930年代にX線撮影のプロセスで様々な花を記録し始めました。 葉や花びらの繊維まで捉え、シルエットや柔和なライン、グラデーションなど、通常の視覚では見れないところまでが可視出来ることで、Tasker本人もその見たことのない美しさに惹かれ記録し続けたのがこの作品の誕生秘話。
近年、孤高のアーテイスト ビョークも「BJORK DIGITAL] と称してVRをテーマにアートエキシビジョンで世界を巡回しているが、その利便性だけや過剰な刺激だけを求めた最新テクノロジーの利用だけでなく、そのツールをどう生かすかをトリビュートしている。ただただ、シンプルに美しいものを見ることや本当に人や自然の為になる追求での最新のテクノロジーを駆使して一瞬にでも豊かなマインドになれる世界であればと ふと思ってしまう作品です。 是非、構造から感じ取れるマジカルな内なる美を堪能ください。








  • 2016.6.19