Audrey Kawasaki
日本の重要文化財である 岸田劉生の『玲子の微笑』を見た時のインパクトをも彷彿させるこの引き込まれるような画力。
そのエロスとイノセントさを持ち合わせた思春期の少女を日本の漫画の曲線で描く様は クリムト、ミシャ の影響もあり、
そこには19世紀の有機的な自由な曲線はアール ヌーボーから来ているのだろうと言われています。
また、日系アメリカンなバックボーンを持つ作者は日本の代表的なサブカルチャーである漫画にもかなり影響を受けて育っていることもあり、
日本人にもどこか親近感を与える絵柄も特徴でキャンバスをウッドボードにして、木目が生み出すナチュラルな質感が幻想的な世界観をより引き立てている。
やはり、最大のインパクトは 繊細に描かれた目の印象。
その少女の目つきはほぼ一貫して色目で その惹きつけられるエロテイックな色目からは 憂ある危うさ を見るものに語りかけている。
Audrey kawasaki (カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ)は、ロサンゼルスを拠点としている画家、ポップシュルレアリスト。
性衝動の強い思春期少女のエロティックなポートレイトが代表的な作品。
「VOGUE」や「Y ArtsMagazine」をはじめ、海外メディアでは「L.Aシーンの新世代アーティスト」「コンテンポラリーアートの旗手」として高い評価を受けている。